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みなさんは健康についての情報を、どこから入手していますか。テレビ、新聞、雑誌、本、インターネット、病院、薬局、友人、同僚、家族……。健康情報のチャンネルはたくさんあります。
これまでは、ときどき、これらのチャンネルから健康情報をもらい、疲れがなかなかとれないときや、肥満、体力や気力の衰えを自覚したとき、病気になったときに、食事や運動、サプリメント、市販薬などによって健康を保つことが健康法の常道でした。
しかし、健康であるだけでは暮らしていけません。いくら健康であっても老化を防ぐことはできないからです。年をとれば、体のあちこちにガタがきて、頭もボケてきます。ガンや高血圧症、心臓病、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなります。
さらに、日本人の平均寿命が女性約84.62歳、男性77.64歳まで延びて、世界一の高齢者国家になった現在では、ほとんどの人が年をとって衰えたときに「介護されること」を必要とします。そして、家庭環境の違いや個人差があるものの、多くの人たちが介護保険と介護施設を利用して、死までの余生をすごすのです。
| 「健康」と「介護」をセットで考え、人生を歩み、生活する |
また、自分自身が「介護される」まえに、両親を「介護する」人たちも大勢います。兄弟姉妹がある人は、親の介護を分担して行うことができるかもしれません。兄弟がない人は、親の介護を一身に背負うでしょう。
そして、親の介護が終われば、自分自身が介護される番になります。子どもの世話になりたくない、自分たち夫婦だけで老後を送りたい、という人たちが増えています。お金に余裕がある人たちは、体力の衰えを自覚した時点で、民間の介護施設に入って余生をすごすのかもしれません。
でも、多くの人は、介護保険を使って面倒を見てもらうようになるはずです。
健康でありたい、と思う理由を考えてみましょう。健康は人間にとって、生命を授かったときからの「自前の資本」です。どう使おうと、だれも文句がいえない資本ですが、失ってしまうとなかなか取り戻せない資本です。それをわたしたちは本能的に知っているので、健康であろうと努力するのです。
しかし、結局、健康は老化に負けます。そして、介護は老化した心身を援助します。中高年になると、「健康であること」「介護すること」「介護されること」、あるいは「健康であること」「介護されること」がセットとなって、残りの人生を支配するようになるのです。
健康・老化・介護という3つのキーワードから、中高年者は逃げてはいけません。人生の後半を過不足なく生きるには、健康(老化を含む)と介護を、人生の最後の戦術の対象として考えて、生活することが必要なのです。
しかし、「健康」と「介護」を同時に考えることはできません。それぞれを一つ一つ、丁寧に考えながら、その結果を束ねていく作業が必要です。その作業のお手伝いをするために創刊するのが、このWebマガジン『東京健康都市』(略して『東京健都』)です。
『東京健康都市』は、健康と介護についての情報や考え方、データを、インターネットを利用してみなさまと共有し、意見の交換をしながら「気持ちよく人生を送りましょう」という方針のもとに編集いたします。
まだ、生まれて間もない小さな『東京健康都市』ですが、これから熟成させ、幅広い展開をしてまいりますので、ご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。
平成14年5月吉日
『東京健康都市』編集長 藤井利根雄
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